産後に女性が太りやすくなるのは、妊娠・出産という
大事業を経て骨盤が広がってしまったからです。
本来の骨盤は逆三角形のような形をしているのですが、
産後は台形のようになり、下のほうがゆるんだ状態となっています。
通常は徐々に元に戻ってくるのですが、
現代の女性は昔と比べて体を使わなくなっており、
骨盤周辺の筋肉がきたえられていないといわれます。
そのため、うまく骨盤が戻りにくいようです。
■骨盤がきれいに閉じないままでいると…
骨盤がゆるんだまま日常に戻ってしまうと、
さまざまなトラブルにつながります。
1.太りやすい
骨盤がきれいに閉じないということは、
内臓が収まるべき位置に収まりにくい、ということになります。
そこで体は内臓を守るため、余分な皮下脂肪をたくわえようとするのです。
さらに胃腸が下がり、骨盤の中に下りてしまうことで、
ますます元の状態に戻りにくくなります。
産後におなかぽっこりが直らない人は、ほぼこの状態といえるでしょう。
2.体の不調
体型のみならず、骨盤のゆるみは、尿漏れや生理痛、
腰痛、冷え性などさまざまな不調の原因となります。
骨盤は体の軸ともいえる大切なところですので、
ゆるんだままだとその周辺の内臓や血管にも影響を与えてしまうのです。
中年以降に尿漏れが見られる女性が多いのも、
産後の骨盤の引き締めが十分ではなかった可能性が考えられます。
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